日本の皆さんこんにちは!
ハワイで働くヘアメイクのクレです。
今日はウェディングのお支度の時
手早く綺麗にスタイリングを仕上げたら
感動したお客さんに言ってもらえる嬉しい一言についてです。
鏡の中で美しく変身した姿を見て
花嫁さんがうっとりしながら
つぶやいてくれる言葉は
ヘアメイクとしては感無量です。
「凄い、こんなに変わるなんて…
毎日こんな風にできればいいのに
クレさんが毎日うちにいてメイクしてくれたら良いのに…。」
そう言われると
私はいつもドラえもんを想像してしまいます。
超役に立つ居候
朝になれば押し入れから出てきて
ちゃちゃっとヘアメイクをしてくれる。
甘い物をちょっと与えておけば機嫌が良く
終わったらまた、のそっと押入れに戻っていく
そんな自分を想像して
「いやいや、ただの変質者じゃん」
と心のなかでツッコミを入れて
密かに笑ってしまします。
ま、そんな私の妄想はさておき
毎日その顔にして欲しい、と
思ってもらえる仕事が
人生最高峰の結婚式の時に出来たのは
とてもありがたいことだと思っています。
ウェディングのヘアメイクと花嫁様は
挙式当日、あるいは前日のリハーサルでしか会えません。
逆を言えば
初見で出会って、僅かな時間の中一発で
その方の好みにハマる仕上がりにするのは
自分でもなかなか
ハードルの高い仕事をしているなと
思うことがあります。
もう一つお嫁さんからよく言われる言葉として
「美容師さんて、自分で自分のヘアメイクも
当然出来るんでしょうからいいですよね〜」というのがあります。
そんな時私は
「メイクはさておき、ここぞという時は
自分で自分のヘアはやらないです」
と答えます。
こう答える美容師さん
結構多いんじゃないでしょうか。
美容師が自分で自分のヘアセットをする、
正直出来なくはないです。
でも自分ですると結構めんどくさいし
後ろのバランスを取るのが難しいんですね。
大体美容師やヘアメイクさんて
同業者の友達や同僚が周りにいるので
ぶっちゃけ頼んでしまったほうが早いし
自分でやるよりきれいに仕上がります。
今はコロナでパーティーも少なくなりましたが
以前は各取引先の歓送迎会や
新規会場のオープニングパーティーなど
ちょっとしたパーティーが年に何度もありました。
その度、仕事終わりの同僚を捕まえて
「ちょっとちょっと!私の頭やって‼」
とお願いするんですが
その人も勿論パーティーには出席するので
私の頭をAさんがやり、
ヘアセットしてるAさんの頭をBさんがやり
Bさんの髪を私が巻く…という
電車ごっこのような輪で繋がって
皆で同時に仕上げて
あたふたとでかけて行く、というような
笑えるシチュエーションもありました。
こんな風に考えると
美容師の場合は、
美容師が毎日家にいて欲しい、というより
もうひとりの自分「コピーロボット」が毎日
自分のヘアメイクしてくれたら楽でしょうね。
美容師を連れて帰りたい、という
お嫁さんの気持ちにも共感できます(笑)
ウェディングのヘアメイクとして
この「毎日やって」というのが
私はお客様からもらう
最高の褒め言葉かな、と思っています。
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