日本の皆さんこんにちは!
ハワイで働くヘアメイクのクレです。
今日はウェディングドレスと靴の相性についてのお話
この2つの相性って、皆さん考えたことはありますか?
そもそも靴ってどのくらい見えるもの?
挙式において、実は靴は殆ど見えません。
入場の時など
前が長くてあるきにくい場合は
ドレスの前をつまむので
つま先が見えてしまうことはあります。
レンタルシューズは
ほぼ一律の白のエナメルで
ドレス丈や新郎さんとの身長差で
ヒール高が決定するぐらいで
デザインについて選択肢は無いと思って良いでしょう。
ですが近年
色々な撮影ロケーションや
ポーズによっては
あえて靴が写っている画像も
よく目にするようになりました。
特にハワイは移動型ウェディングなので
ドレスが汚れないように
しっかり抱えて外を歩く場面も多いです。
写真に残らないにしても
周りの人の目には触れるということですね。
それでも
白であれば大して気にしないという方は
別に変なわけではないので
そのままで良いと思われます。
しかし
本当のお洒落は足元に現れる、とも言いますね
見えないインナーやシューズに気を配る方ほど
真のおしゃれさんかな、と私は思います。
安い洋服を着ていても
靴さえ良い物を履いていれば
全身がランクアップして見えると聞いたことがあります。
確かにどんなにブランドの高い服を着ていても
靴が伴っていないとそれだけで
センスの悪い人に見えてしまいます。
そんな事もあってか
近年靴にこだわる方はとても多くなりました。
拘り方も人それぞれですが
こちらについては以前
ウェディング 靴への拘り という記事で
詳しく書きましたのでよければ見て下さい。
今回は特に
ブランドなどの高級思考の方について
一言アドバイスしたいと思います。
最高の組み合わせ?実は最悪の組み合わせ!
靴にこだわる方というのは
ドレスを始めブーケやアクセサリーにも
相当拘っているタイプが多いです。
靴だけ持ち込みの高級ブランドで
後は基本のレンタルコース
という人を見たことがありません。
ハイエンドの高級インポートドレスを持ち込む方は
小物もそれなりに
お値段の張るブランドをあわせています。
デザインについては個人の好みもありますし
高級品同士バランスも取れているので
そこは私が言及する所ではないと思っています。
ただ一点盲点になっていること
殆どの花嫁が当日迄、気が付かないこと
それは
ドレスと靴の素材の相性です
見た目や色ではありません
私が言っているのは素材についてです。
どういう意味かと言いますと
インポートドレスでは
もの凄く繊細な高級レースが
スカートの裾に何重にもあしらわれていています。
あえてワイヤーで膨らませたパニエも入れず
惜しげもなくレースとチュールを施して
お姫様のような豪華なボリュームを出すデザインが多いのです。
どことははっきり言いませんが
大人気のヴェラ…、とかね
柔らかく手に吸い付くような
しっとりしたレースやチュールの質感は
目にも麗しく素晴らしく素敵です。
でもね
パニエを使わないということは
内側に空間がない分
布が足元にまとわりつきやすく
スムーズに歩くのが難しいのです
また、何自由にも重なるチュールは
手で掴んでも生地同士が滑って
持ち上げることはとても難しい
そして靴です
スワロフスキー等キラキラの素材を
ふんだんにあしらったブランドシューズ
ホニャララ…チュー とかですね。
足首を細く見せてくれるピンヒール、輝く素材
インポートドレスの繊細な感じと
華奢なヒールはとても良く似合います。
実際、この組み合わせで持ち込む人は本当に多く
大道の組み合わせとも言えます。
でも
この2つの素材の相性
実は最高に悪いです!
薄くて柔らかいドレスに対し
ラメやストーンで加工された靴の表面は凹凸
こすり合わせるとどうなるかわかりますね
そう、怖いぐらいに歩くたびに引っかかるのです。
そして
繊細なチュールはとっても破れやすい!
足を出すごとに
ビリッ…バリッ…
しかもパニエの空間がない分
ピンヒールでドレスの裾も踏みまくりです!
尖ったヒールは簡単に
ドレスを付き破ってしまいます。
お嫁さんから
「今ビリって言いましたよね、聞こえましたよね【涙】」
と言われても我々にはどうにも出来ません。
私達スタッフはとにかく花嫁が転ばないように
四方八方からドレスを抱えて移動するのに精一杯です。
対処法3選!
じゃあどうすればいいのよー!
と嘆くのは早い
ここで幾つかの対処法をご紹介します。
靴を優先させたいなら 凹凸に引っかからない滑りの良い生地のドレスを選びましょう。 シルクやサテンなど張りと艶のある素材がオススメです。
ドレスを優先させたいなら エナメルやレース等の滑る柔らかい素材の靴を選びましょう ヒールは少し太めにしましょう
両方諦めたくないなら 移動のないシーンで履き替えて写真のみ取ってもらいましょう この靴はあえて撮影用と割り切ってしまうことです
また、もう一つお伝えしたいのは
この手のドレスはとにかく歩きにくいので
必ず付き添いをつけることです。
教会内やロビーぐらいなら良いですが
一歩外に出ると、抱える人がいなければ
あっという間にドレスは汚れ、破れてしまいます。
拘りを持って高級なドレスを身にまとうと決めたなら
変な所で人件費をケチって
一人で動きにくくモタモタしたり、
ご家族など普段ドレス慣れしてない人にお手伝いを頼んで
余計に集団でモタモタしたり…
しないでくださいね。
それって恐らく自分の理想の姿では無いはず!
沢山のスタッフや介添に囲まれて
本当の姫の様に一日過ごすというのが正解だと思いますよ。
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