日本の皆さんこんにちは！
ハワイで働くヘアメイクのクレです。
今回は
お手紙に関するエピソードについてお話したいと思います。
海外挙式の準備項目は色々あって大変
結婚式の準備って本当にあれこれ忙しいですね。
海外挙式では旅行の準備も重なって
思ったよりもやることがいっぱいになってしまうようです。
特にお仕事をされている方は
旅行の為に長期のお休みを取ることになるせいで
休暇の前後に仕事が集中してしまい
出発前日までキツキツで仕事に追われていた、
というケースもよく聞きます。
いつも以上に仕事が忙しい中で
挙式準備と旅行準備を同時にしないといけないのは
本当に大変だと思います。
また今はコロナ禍でもあるので
検査や陰性証明の取得など
以前にも増して準備項目は増えています。
まだまだ時間はあるからとゆったりしていないで
海外挙式の場合は
早すぎるぐらいに整えておくほうが正解のようです。
何故か後回しにされがちなのは手紙
絶対に忘れてはいけないパスポートや結婚指輪に比べ
手紙というのは最も後回しにされてしまうもののようです。
いざとなれば直前にだって準備出来るものだし
ハワイに行ってから書こうと思っている方も
沢山居るのではないでしょうか？
ところがどっこい、はっきりいいますが
ハワイに来て手紙なんか書いてる暇は有りませんよ！
到着後はすぐに
移動→打ち合わせ→チェックイン→リハーサルメイク等
初日は結構やることが沢山あります。
そう、
ハワイ到着後は思っているよりずっと忙しいんです。
その上到着日は時差ボケで頭もシャッキリしないので
時々襲ってくる睡魔と戦いながら
なんとが起きているのが精一杯です。
また、
ハワイには日本のように文具を売っているお店が少ないので
お洒落な便箋＆封筒などは手に入りにくいです。
コンビニにもレポート用紙ぐらいしか売っていません。
これらは現地調達しようと考えないほうが良いでしょう。
中には挙式前夜に、しっとりと今までの人生を振り返り
感謝の思いをご両親へのお手紙に認めようと
ロマンティックな事を考えているお嫁さまも居ると思いますが
到着日、それも夜中に
そんなちゃんとした手紙が書ける方は
よっぽど体力に自身がある方だけだと思います。
その証拠に
当日挙式の準備に入ろうとすると泣きそうな顔で
「すいません、まだ両親への手紙が書けてないんです（涙）
メイク中に書いてもいいですか？」
と聞かれることがあります。
「駄目です」
とも言えないので
同時進行でメイクする事になるのですが
そうすると殆どの時間下を向いている事になるので
ヘアメイクも通常どうり100％のパフォーマンス。。
という訳には行きません。
こちらとしてもいい加減に仕上げる訳には行かないので
「すいません、ちょっとまっすぐ向いて頂けませんか？」
「すいません、もう一度目線を上げて頂けませんか」
と何度も何度もお願いすることになり
なんだかお互い気まずい空気が流れることもあります。
お嫁様としても私達に対して
やはり申し訳ないと思ってらっしゃる方も多いのは
雰囲気でわかります。
でもその気持のせいで今度は逆に焦ってしまい
何度も書いた文章に斜線を引いて
手紙がグチャグチャになってしまう方もいます。
90分ずっとそれを繰り返し
それでも文章がまとまらず
挙式前、更にはレセプション前のイメージチェンジの最中にまで
ずっと手紙の文章と格闘している方もいらっしゃいました。
その姿はまるで
8月31日の夜に
泣きながら夏休みの宿題をやらされてる子供のようです。
周りからすると、もう直接ひとこと
「今迄育ててくれてありがとう！幸せになります！」
でいいんじゃないの？ と思うのですが
ご本人は必死なので見守るしかありません。
また、何とか挙式前夜に時間を作り手紙を書けたとしても
今度は逆に気持ちが盛り上がりすぎて自分に酔ってしまい
号泣しながら長文の手紙を書き上げてしまった
というケースも少なくありません。
夜中の手紙って本当に危険です。
手紙を翌朝読み返して自分で赤面してしまうというのは
誰にでもある経験では無いでしょうか。
そんな場合は決まってと言っていいほど
お嫁さんの目がパンパンに腫れています。
どうしてそんな事になってしまうのだろうと
端から見れば思うのですが
当のお嫁さんたちはとにかく必死なので
こんなパンパンになるまで泣きながら手紙を書いてしまうのです。
本人としても後から考えれば
「なんであの時あんなに必死になってたんだろう？」
と思うのでしょうが
そんな時ほど人って我を忘れてしまうものなのですよね。。。
感謝の手紙は時間と気持ちの両方にゆとりがある時に書こう
今までの説明で
直前に手紙を書こうと思っても難しいのは
おわかり頂けたと思います。
今迄自分を育ててくれた方に対して
感謝の言葉を伝えるのって
本当に素敵で大切なことだと思います。
普段は照れくさくて中々言えない言葉も
この機会だからこそ伝える事が出来ます。
日本人は皆身内に対する感謝に対して
「そんなの言わなくてもわかるでしょう」
と言うような考えがありますが
やはり言葉で伝えられると嬉しいものですし
「何か行ってくれるのかも」
と期待してる親御さんも多いようですので
出来ればはっきりした言葉で
伝えてあげるのが良いのでは無いでしょうか。
時間がある時なら何度書き直したって
泣きながら書いたって大丈夫です。
今までの何十年の思いを伝えるのに
焦ってちゃっちゃっと済ませないといけない様な状況で
書きたくは無いですよね。
感謝のお手紙を書くなら
もう結婚が決まったらすぐ書いちゃう！
ぐらいでも良いんじゃないかと個人的には思いますよ。
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