日本の皆さんこんにちは!
ハワイで働くヘアメイクのクレです。
ウェディングに限らず
普段の美容室でも
希望のスタイルを美容師に伝える時って
無意識に無茶振りしてないですか?
今日はそんなヘアスタイルのリクエストについてのお話です。
今回は
ウェディングのヘアメイクに限って
お話していこうと思うのですが
施術する側からすれば
お客さまが
「こんな風になりたい」
と希望の画像を見せてくれると
完成イメージがつかみやすくなるので
とてもありがたいです。
しかし時として(特にメイクでは)
人気のアイドルや女優さんの顔写真をスクショして
私達に見せることに抵抗を持つ
お客さまもいますね。
「あのー、顔全く違うんで
無理だとは思うんですけど…
できればこんな感じで…」
なんて、謙遜して
おずおずと携帯を出される方もいます。
中には
「こんな綺麗なモデルと同じ顔になるとでも思ってるのか、
と美容師に思われるのが嫌」
というお客様もいらっしゃいました。
いやいや
私達が見てるのはそこじゃありません。
美容師はお客さまの
好きな雰囲気や色味を主に
写真から汲み取るので
別にそっくりそのままアイドルのような
お顔に出来るともなるとも思っていません。
なので遠慮せずに
どんどん好きな雰囲気の
モデルや女優さんの写真を
用意してもらいたいと思っています。
一方、不思議なのは
ヘアスタイルについては
「魔法使いじゃあるまいし
それは無理でしょう!」
というような
普通に考えれば
結構無茶ぶりな要求を
サクッとしてくるお客様が多いのは
なんでなんでしょうか?
一番多いのは長さに関することで
肩につくギリギリの長さの方が
腰まである編み込みの画像を持ってきたり
凄く低めでゆったり大きく編んだ
シニヨンを希望されたりすることです。
ウイッグでもあれば
対応もできるのですが
全く何もない状態で
おかっぱをロングにすることは出来ません。
何をわかりきったことを…
とおしゃいますが
実際現場でこのようなリクエストを
受けることが多々あるので
ここに書かせていただいているんです。
その場合
「大変申し訳無いんですが
ご希望のスタイルにはあと30センチはないと
イメージの様な仕上りにするには難しいかと…」
とやんわりご説明すると
「あっ!ホントですね。
やだ〜、確かにそうですよね、ごめんなさい
え〜、、どうしよう(赤面)
他のスタイル全然考えてなかった」
という感じになるのです。
皆さんひとこと言えば
すぐに分かってくださるのですが、逆に
「なぜそれに今迄全く気付かなかったんだろう」
といつも疑問に思ってしまします。
きっとウェディングでは
沢山夢が膨らみすぎて
色々な画像やサンプルを見すぎているうちに
訳が分かんなくなるのでしょう、
というのが私達美容師の見解です。
また、知っておいて頂きたいのは
ウェディングのお支度では
その場でカットすることは出来ないんです。
この件はまた
別で詳しく書こうと思うのですが
例えばワンレングスのお客さまが
ぱっつん前髪のお団子ヘア画像をもって来ても
当然前髪はないので、
写真と同じようにはならない訳です。
そして
同じ髪型も黒髪と金髪では
仕上がりは全く違って見えます。
基本憧れというのは
自分と正反対のタイプになりたがったり
ないものねだりな部分が現れるので
仕方がないとは思うのですが
真っ黒いストレートヘアの方が
金髪でふわふわくせ毛の
ゆるいアップを希望されても
全く同じにはならないことを
理解していただきたいのです。
でもどうしても、そうなりたい
プロなんだからなんとかして!と
おっしゃる貴方に朗報です。
そんな場合は必ず事前に美容室に行って
下地作りをしてくることをおすすめします。
金髪まで行かなくても
少し髪色を明るくしたり
毛先にだけゆるくパーマをかけたり
前髪やサイドを
おくれ毛の雰囲気に合わせて
カットしてきてもらえるだだけで
本番の仕上がりはグーンと
理想のスタイルに近づける事が出来るのです。
挙式当日にヘアセットにかけれる時間は
多くても30〜40分程度です。
要はセットするのみのお時間です。
それに比べて
普段の美容サロンでは
お時間はたっぷりありますね、
おまけに普段担当してくれている美容師さんは
きっと貴方の髪質のことを
誰よりもわかってくれています。
希望のスタイルイメージを伝えれば
それに合わせた下地づくり
そのために何をすればよいかを
適切にアドバイスしてくれると思います。
ウェディングのヘアスタイル作りは
日本の美容室から既に始まっている
という認識を持ってもらえれば
本来の髪質とは遠いスタイルでも
近い仕上がりに持ってくることが出来ると思います。
挙式が近づいてきたら
是非、美容室に相談に行きましょう!
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